「ドライマウス症候群(口腔乾燥症)」は、その名の通り「口の中が乾燥してしまう」症状です。
その程度は軽度から十度まで幅広く、軽度の場合、本人も気がつかないケースも多いと考えられています。

【 ドライマウスの主な症状 】

・口が渇く
・のどが渇く
・口がネバネバする
・パンなどの乾いたものが食べられない
・味覚がおかしい
・唇が乾く
・口の中が痛い
・しゃべりづらい
・よく咳き込む
・むせる
・口臭が強くなる

【 ドライマウスの原因と考えられるもの 】

●シェーグレン症候群

自己免疫疾患のひとつです。自分自身の免疫細胞が地震の唾液腺や涙腺などの外分泌腺を攻撃するため、それら唾液腺や涙腺が破壊されてしまう病気です。唾液や涙をつくる機能が低下するために口や目が乾燥します。

●更年期障害

更年期障害では、ほてり、のぼせが主な症状ですが、「口渇(のどの渇き)」を訴える人もいます。

●放射線治療

がんの治療で放射線治療を受けることがあります。のどや鼻などの頭頚部のがんに対して放射線治療を行った際に、照射された部分に唾液腺の組織が含まれていると、唾液腺が破壊されて唾液の分泌が減ってしまうことがあります。

●薬の副作用

花粉症の薬や高血圧の薬/抗圧剤などの一部の薬には唾液を分泌するのを抑える「副作用」があるものがあります。

このほか、「唾液腺の老化」「アゴのや顔の筋肉の低下」「内科的疾患(糖尿病・腎臓病・肝臓病)によるもの」さらにはストレスや緊張、不安を感じるなど精神的な原因で唾液が少なくなることもあります。 最近では「ドライマウス外来」とを設置する病院やドライマウスに対応できる歯科医院も増えてきました。「口が乾燥する」と感じたら、受診してみましょう。