口臭の原因のなかでも代表的なものが「歯周病」。歯の周囲についた歯垢(プラーク)が歯と歯肉のすきまに入り込み、そこで繁殖した細菌が歯を支えている骨を溶かしてしまう怖い病気です。
歯周病は自覚症状に乏しく、「生活習慣病」にも数えられています。

【 歯周病の原因 】

●歯みがきが不十分

歯みがきが不十分だと、残った歯垢が歯肉の炎症を引き起こします。

●歯ぎしり

歯の根が強い力で揺るがされ、歯周病が悪化することがあります。

●疲れやストレス

免疫力の低下から歯肉にも悪影響を与え、炎症が悪化しやすくなります。

●全身疾患など

身体の抵抗力を弱める糖尿病や、人工透析をしている場合なども歯周病を進行させる一因になることがあります。

【 歯周病の予防 】

歯周病の最後の治療は抜歯。歯を失ってしまいます。日頃の予防と早めの手当てが何より大切です。さっそく今日から実践しましょう。

●ブラッシングで歯垢を落とす

細菌のかたまりである歯垢をいつまでも口の中にとどめておくと歯周病の原因に。食後のブラッシングで、しっかり歯垢を落としましょう。

●砂糖はとりすぎない

砂糖は細菌を異質なものに変え、ネバネバと歯に付着させます。長時間口の中にとどまるキャンディなど、過剰な摂取は禁物です。

●しっかり噛んで食べる

歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)や歯根(しこん)などを鍛えるには、噛むことがいちばん。食事は30~50回噛むことを習慣にしましょう。唾液に含まれる成分が、骨の回復の手助けをしてくれます。

●疲れをためない

心身が疲れてくると、歯肉も弱り、歯周病のリスクが高まります。疲れをためず、日々リフレッシュを心がけましょう。