【 矯正による方法 】

矯正治療は「時間がかかる」「矯正装置(ブレースといわれる)が見えるから嫌だ」といわれることもありますが、最近では目立たない矯正装置や見えない矯正装置(リンガル矯正装置)なども登場しています。
矯正治療は子供だけではなく、大人になっても十分可能です。また、治療期間を短縮するいろいろな方法もありますので、矯正専門医に相談してみてください。

【 外科矯正治療 】

あごの外科手術と矯正治療を組み合わせた治療です。矯正治療だけでは治せない骨格的な問題も、外科矯正治療により治すことが可能です。
正常な咬み合わせを取り戻し、顔のバランスや口元の形を整えることができます。外科矯正治療は保険の適応となります。

【 かぶせ物による方法 】

人工的なかぶせ物(セラミッククラウンやラミネートベニアなど)により、歯並びをきれいにする方法です。
歯や咬み合わせの状況によって、この方法には限界があります。

●ブリッジ…一部だけ歯がない場合(使用材料により保険の適応範囲)

固定式のため装着しても違和感はあまりありません。部位(場所)によっては、天然歯と区別なく見えます。

※1本の歯を治療するために、両隣で支える歯を削るなどの負担が大きい。
※ブリッジの真ん中の部分(歯根がない部分)は歯肉との間に隙間が出来て清掃しにくい。

●義歯…一部またはすべての歯がない場合(使用材料により保険の適応範囲)

総入れ歯のような、多くの歯を失った場合にも用いることが出来ます。隣の歯を削る必要がありません(ケースによっては隣の歯にバネのようなもので固定する場合もあります)。

※バネにより、隣の歯に力の負担がかかることがある。
※噛む力が減少し、食事中や会話の最中にはずれたりすることがある。
※衛生状態を保つため、取り外して入れ歯の手入れをする必要がある。

●インプラント…一部またはすべての歯がない場合(自由診療)

歯の抜けた部分の顎の骨にインプラント(人工歯根)を入れて支柱とし、その上に人工の歯をしっかりと固定する治療法です。噛む力が天然の歯の70~85%位まで回復し、審美性にも優れています。生体との親和性が高いチタンという金属で造られています。

※インプラントを顎の骨に埋め込むための手術が出来ない症例もある。